石巻市博物館で開催中(3月26日まで)の企画展「石巻の板碑―調査の記録をだどる」を観覧し、関係イベントのワークショップとシンポジウムを聴講した。宮城県内最古と言われる石巻市三輪田・高徳寺所蔵の文応元年(1260年)銘板碑が公開されていることが最大の楽しみ。東日本大震災後の板碑の状況などが知りたかったので期待を抱いて出掛けた。石巻地方の中世を知るうえでとっても重要な板碑だが、如何せん地味な存在。企画展の開催にエールを送りたい。
石巻市三輪田・高徳寺所蔵の文応元年(1260年)銘板碑2023年3月11日土曜日
2023年2月22日水曜日
須江丘陵の古代、中世、現代
須江丘陵は古代、中世遺跡が多い地域として知られている。石器時代や古墳時代の生活の跡も確認できるが、奈良・平安時代には瓦や須恵器の一大生産拠点として発展する。須江瓦山窯跡や代官山遺跡などの須江窯跡群は、隣接する赤井官衙遺跡群や道嶋氏と関連するみられ、注目されている。中世になると葛西氏もしくは長江氏の支配下となり、家臣の館跡が残っている。東日本大震災後は高台の住宅地として注目され、一気に民家が立ち並んだ。
鹿又地区から須江丘陵北端を望む
2022年11月21日月曜日
真野の遮那山長谷寺
石巻市真野の遮那山長谷寺(しゃなざんちょうこくじ)は、歌枕「真野の萱原」のある曹洞宗の寺として有名だ。長谷寺の縁起(貞享縁起、貞享3年)によれば、奥州平泉の藤原秀衡が創建し、美しい殿堂で人々の崇敬の念を集めたという。そののち盛衰を繰り返し、鎌倉主将の命を受けた平小三郎、梅渓寺八世伝室龍舒らが再建に尽力した。遮那山長谷寺の寺号は龍舒和尚の時代らしく、秀衡が保護した源義経の幼名(遮那王)にちなんで付けられたのだろう。かつては仙台藩主が参詣するなど、存在感のある寺だったようだ。
石巻市真野の遮那山長谷寺
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