最近、1993年に石巻グランドホテルで開かれた石巻青年会議所主催の一皇子伝説シンポジウムを思い出した。後醍醐天皇の第三皇子(第一皇子とも)として生まれた大塔宮(おうとうのみや)・護良(もりよし、もりなが)親王が、鎌倉を秘かに脱出し石巻で余生を送ったとする伝説を県内外にアピールしようと、直木賞作家の井沢元彦さんを講師に招いて開催し、大盛況だったと記憶している。「一皇子伝説入門」という和綴じの立派な冊子が配布されことで素人でも分かりやすく、伝説の真偽はともかく歴史ロマンあふれる内容だった。井沢さんがこの伝説を題材にした小説を書いてくれるのではないかという淡い期待を抱いていたが、残念ながら実現しなかったようだ。ありがちな伝説なのかもしれないが、もう一度この伝説をおさらいしてみた。
一皇子神社