石巻市小船越岩崎前の集落に数基の板碑が折り重なるように建っている。隣に巨大な近世の記念碑があり、板碑はそれに合わせて1か所にまとめられたようだ。もとは近くの別の位置にあったものだろう。その中で一番大きい板碑は、太夫太郎の極楽往生を願って建立された元亨2年(1322年)の碑だ。その南側、鹿又の八幡神社境内に藤原氏から嫁入りした女性のために建立された元徳2年(1330年)の逆修板碑(生前供養碑)がある。この二つの板碑の関連について調べてみた。