石巻市湊地区にある五松山洞窟遺跡は1982(昭和57)年10月21日に発見された、弥生時代と古墳時代の遺構を併せ持つ遺跡だ。五松山がけ崩れ防止対策工事中に洞窟が出現し、その中から人骨が発見されたため、ちょっとした騒ぎになった。地元新聞に掲載されたときは「工事現場から人骨」という第一報だけだったので事件かと思ったが、すぐに遺跡だと分かったのでほっと一息。そのためか遺跡そのものにも関心が集まったようだ。特に注目されるのは、6~7世紀とみられる19体の人骨と副葬品だ。